Nomadicは、メソッドを重要視した、最終形態が一つの姿に限定されない作品を展開してきました。
これまでのアウトプットは、そのメソッドの基本的なスタディとしての姿と言えます。
そこでの気づきは、私たちが見出したメソッドが異なる場所性・文化・他者・素材といった変数と交わることで姿を変える余白を持っていることです。
DESIGNART TOKYO 2025 では、そのメソッドが場所や領域を周遊しながら、文化や技術と繋がりを持った新しい姿として展示を行います。
また、近年のデジタルファブリケーションやあらゆるツール、AIの発展により、クライアントやメーカーがいなくとも、自身で小規模な生産や販売レーベルをもつことはより一層容易になりました。
Nomadicもこれまでただ作品を発表するにとどまっていた活動から、小規模の生産と販売を開始します。今こそ私たちは、デザインを単なる商業や職業としてではなく社会に代謝を促す営みとして機能させながらも、市場でのコミュニケーションを実現できるはずです。