古来より、人々に親しまれてきた焼き物や石材は、時を越え、技術の革新とともに、いまや私たちの日常により身近な存在となりました。
スペインの建材メーカー Cosentino は、大判タイル、クォーツストーン、独自技術で加工された天然石などを扱い、常に新たな技術を切り拓いてきました。その素材は世界中の建築で広く用いられていますが、その一方で、多くの廃材が行き場を失い、見過ごされてきました。
本展は、デザイナー James Kaoru Bury と Cosentino の協働により、これらの廃材に新たな可能性を見出す試みです。失われゆく素材が、デザインの手によって異なる様式へと昇華する過程を、どうぞご覧ください。