「時構の間|SEN-AN」は、茶室という伝統文化を再構築し、“日本的なるもの”を現代に問い直す空間実験です。かつて茶室は、自然と共に心を鎮め、感性を研ぎ澄ます場でした。本質は様式ではなく、時間・空間・関係性を見直す「精神の装置」にあります。
本作ではその精神を継承しつつ、素材・構造において逸脱し、「構え」と「余白」によって感性を触発する空間を構築しました。非伝統的素材LGSを採用し、それをモダニズムではなく「時間を映す構え」として再定義し、工業化社会の生き方を映す鏡として提示しています。本プロジェクトは、GRANDIRを主体に、空間・照明・グラフィックのデザイナー、作家、職人との協働で実現しました。私たちが伝えたいサステナビリティとは、日本人が育んできた「心の豊かさ」と「自然との関係性」を未来へ繋ぐことです。それはモノの持続ではなく、感受性を育む文化の持続です。伝統とは模倣ではなく、「問い」と「翻訳」の連続です。その姿勢を胸に、私たちは活動を続けます。その第一歩として、現代茶室のインスタレーションに挑戦しました。※販売や他空間での利用可能です:ASK|【主催】
GRANDIR Inc.
【クリエイター】
・小阪 雄造(株式会社乃村工藝社 nora)
・田中 悠史(株式会社乃村工藝社)
・市川 善幾(AURORA Inc.)
・萩谷 綾香(株式会社乃村工藝社 IVD)
・佐藤 洋美(余地|yoti)
クリエイターインスタグラム
@yuzo_kosaka_design
@tanakayushi
@aurora_icys
@hagiya_ayaka
@yoti__jp
【協力】
・稲葉 正道(MDL Inc.)
・尾﨑 伸司(株式会社アルク)
・高橋 良至/井出 寛(SOW inc.)
・トキ・コーポレーション株式会社
・株式会社 モデュレックス
・DNライティング 株式会社
【監修】
・清武 優子/菅 千惠子/平田 典之(茶道サロン「れんぴか」)
【本設置撮影】
・KIENGI
【倉庫仮組撮影】
・大倉 玲治