HAMAとは、陶磁器の焼成時に器を支え、変形や付着を防ぐ台座のことです。ひとつひとつ手作りされますが、器ごとに形が異なるため使用後は再利用されず、廃棄されることが多いことから、裏方の無名のヒーローとも言えます。
高温で事前に焼成されるHAMAは耐久性が高く収縮しにくい一方で、釉薬や染料を吸収しにくいため加工が難しく、再利用の方法はまだ模索されています。
本プロジェクトでは、使い捨てだったHAMAにデザインと構造を再導入し、新たな価値を生み出すことを試みます。さまざまな素材や作品への着想源としての応用を通じ、HAMAの形・素材・機能の可能性を再解釈。単なる陶芸の補助具から、持続可能で現代生活に寄り添うプロダクトやアートオブジェクトへと昇華させることを目指します。