伊藤慶⼆(1935-)は、陶、油彩、⽊炭、インスタレーション、コラージュなど、⼿段や素材に捉われず⾃由に、 を横断するような制作をしてきました。武蔵野美術学校(現・武蔵野美術⼤学)で油画を学んだ後、岐⾩県陶磁器試験場に籍を置き、陶磁器デザイナーでありクラフト運動の指導者の⽇根野作三との出会いにより⾃らやきもの制作を⼿がけ始めます。そして本格的に陶芸の道に⼊り、陶による造形、オブジェへと、多様なメディウムを取り⼊れながら、軽やかに⾃在にその世界を展開していきました。
本展は⼩⼭登美夫ギャラリー六本⽊・京橋の両スペース、柿傳ギャラリーでの個展同時開催となります。
多岐にわたる伊藤の創作には、精神、⽣活、社会へのまなざし、そして「⼈間とはいかなる存在か」という⼤きなテーマがあります。常に更新される新しい表現は、多くの若い作家達の尊敬を集め指針となり、国内外でますます意欲的に発表を続けています。ぜひご高覧ください。