乃村工藝社グループの音と資源をテーマとしたR&Dプロジェクト「noon by material record」と、宇宙産業の広がりを目指し宇宙開発廃材を活用した新たなプロダクトを生み出す「&SPACE PROJECT」による共同プロジェクトDEBRIS。
「廃材はその資源の終わりではなく、新たな可能性のはじまり」と考える両者が、宇宙産業の開発過程で生まれたロケットの燃料タンクの廃材を使用した無指向性スピーカーを誕生させました。浮遊感のある佇まい。ジュラルミン製の筐体は素材の特性が反映された硬質で透明感のある音が周囲360°に広がるよう音響的な設計がなされています。
本プロジェクトでは宇宙産業が盛んな北海道大樹町の協力のもと、開発の過程で試験的に使用されたロケットの燃料タンクを調達しました。そして、DJ/トラックメーカーのGONNO氏と共に大樹町を訪れ、十勝平野を吹き抜ける風の音、トーチカが歴史をたたえる海の音、ロケットの発射台に響くビーコン音などを閉じ込めたオリジナル楽曲も制作。素材を音に変換し、音楽体験を通して資源と宇宙を感じることが出来る音響装置となっています。