本作は、三好賢聖による呼吸デバイス「シンコキュウ」と、太田翔による新作台座「Breathing Rests」を組み合わせ、呼吸を光・音・形へと可視化する共同インスタレーションです。シンコキュウはブテイコ呼吸法をもとに、穏やかさや集中、深さなど多様な呼吸リズムを提示し、動き、光の色温度、音楽(小西遼作曲)、松山祥樹による造形デザインを通じて、まるで生きている存在のように人を新たな感覚状態へと誘います。それに呼応する太田の「Breathing Rests」は、素材や色彩、シルエットを変化させながら構造表現を駆使し、呼吸という無形の質感を形に映し出します。両者は対となって展示され、連なり合う風景は「呼吸のコンポジション」として空間を形づくります。本作はまた、シンコキュウの今冬の公式リリースとも時期と重なり、コンセプトと実装を結ぶ試みとしても展開されます。
DESIGNTIDE TOKYO Main Exhibition
DESIGNTIDE TOKYOのメインとなるエキシビションプログラムです。 ディレクター陣の審査により選抜された国内外の公募作品と、各ディレクター推薦のクリエイター、学生展選抜者による合同作品展です。