滝田海桜 Mio Takita 武蔵野美術大学
[hypotenuse]
直角三角形をベースに脚の形を探り、人が座るときの背中や足の角度を表現した。うすい面で構成される、図形的な椅子。
[memory medicine]
記憶をテーマに30年後のプロダクトをデザインした。昔好きだった音楽を聴くと、その時の景色や話していたことなど記憶が急に蘇ることがある。この作品はカプセルを開いて流した曲とその時の会話や生活音を保存し、未来に託すことのできる装置である。自分が誰かと聞いていた曲や自分の知らないところで家族が過ごしていた時間など目に見えないからこそ頭の中で想像し、新たな記憶となる。音声信号を記録したカプセルの中身がゆっくりと液体に溶けながら音が流れ、思い出せない記憶や何気ない時間をもう一度だけ再生することができる。
推薦者:山中一宏
Class of 2025
大学の教育者が推薦人となり、選抜された学生による学生展を行います。展示後の投票によって選ばれた優秀者はそのままメイン展示にも参加。エキシビション出展デザイナーと共に作品を展示する機会を得ます。