東京の街をよく観察して歩くと、身近な素材と限られた空間を巧みに活用した「セルフメイド家具」が、あちこちで見えてくる。
松戸のアーティスト・イン・レジデンス「Paradise AiR」での滞在中に出会ったこうしたヴァナキュラー(地域性のある)家具に着想を得て、私は、日本のホームセンターで入手可能な標準的な素材のみを用い、ステンレスビスで組み立てるDIY家具シリーズを制作した。基本構造から展開し、スツール、ローベンチ、ハイベンチ、本棚へと応用している。
家具の生産と消費がグローバル化する中で、本プロジェクトは、都市に暮らす人々に対し、地域の素材と形態に根ざした家具づくりを促す試みである。
DESIGNTIDE TOKYO Main Exhibition
DESIGNTIDE TOKYOのメインとなるエキシビションプログラムです。 ディレクター陣の審査により選抜された国内外の公募作品と、各ディレクター推薦のクリエイター、学生展選抜者による合同作品展です。